2025年のあるべき姿をめざして 「第8次ビジョン」
「幸せに暮らせる地域づくりの核となる経営者集団になろう!」
2014年に、第7次ビジョンではメインテーマ「輝く中小企業団体を目指して」を掲げ、そこに到達するための「企業像、経営者像、同友会像」を指し示しました。
第8次ビジョンでは第7次ビジョン「3つの像」を発展させ、下記の通り具体化します。 創立50周年を経て一般社団法人化した今日、実践する運動体としての役割を自覚し、上記テーマを掲げ、取り組みます。
目指すべき企業像
地域の人々の暮らしを守り、地域を愛し、愛される企業になろう
いかに厳しい経営環境であろうとも、私たち地域企業は地域の人々の暮らしを守る自覚と責任をもって経営しなければなりません。企業内における対等な労使関係の確立、働く者の権利の保障、そして働きがいや生きがいを感じられる人が育つ企業づくりを実践します。
私たちは地域を愛し、企業づくりと地域づくりが不離一体のものであると捉え、人と環境にやさしく、災害に強い、魅力的な企業づくりを進めます。
また、地域資源や価値を見直し発掘することで、新たな事業や仕事を創出し雇用を守ります。それらを通じて若者が憧れる地域企業となり、高い賃金水準の維持、新卒者就職率の向上、離職率の低減などを実現する企業となります。
経営指針成文化と実践を進め、全社で共有する事で「社員の暮らしや地域を守るための黒字経営」を実現し、地域の期待に高い水準で応えられるリーダーとしての役割を担います。
自社が社会の一翼を担っていると誇り高く自覚し、地域の資源や文化を大切にし、関係機関と連携を図りながら、域内経済循環の活性化に努め持続可能な地域づくりに率先して取り組む事で、地域からあてにされ愛される企業となります。
目指すべき経営者像
社会課題と向き合い、明るい未来へ導く経営者になろう
魅力ある企業づくりをすすめていくために、経営者として自身の姿勢を確立し人格を高め、「人を生かす経営」を実践していきます。地域と人、そして自身と向き合う中で、経営指針成文化とその実践を推し進め、企業と地域社会の発展に寄与します。
経営者の姿勢が、その企業によって生み出される商品やサービスに反映され、地域社会をより豊かにしていく源泉となります。社員の持つ可能性を引き出し、多様性を認め合う社風や次世代を育む環境をつくり、いつまでも働き続けたいと思う企業づくりに取り組みます。
企業に関わる人すべてを幸せにし、地域を支え、誰からも愛される経営者になりましょう。
学びあい育ちあう組織のリーダーとしての自覚と、常に新しい視点を持ち続け、自己革新と経営革新をすすめていきます。
自ら先頭に立って社会課題と向き合い、誰からも信頼される人間力あふれるリーダーとなり、社会を明るい未来へと導きます。
目指すべき同友会像
地域との繋がりを深め、人を大切にする仲間が増える団体となろう
私たちの理念である「国民や地域と共に歩む中小企業」となる運動を広げ、「人を生かす経営」を実践する企業を増やすことが会員増強です。また、起業数の減少や事業継続の難しさが顕在化している中で、同友会で学び合う次世代の経営者の育成は地域にとって必要不可欠です。
私たちは、地域経済ビジョン【京都版】(2018年 京都同友会発表)に則り、行政機関とは、会活動への理解を促進し、長期的視野に立った共通価値の創造に向け、包括連携協定を締結します。また中小企業・地域振興基本条例の制定をすすめていきます。教育機関に対しては、積極的に当会の取り組みを発信し、「人を生かす経営」を理解してもらうことで、地域企業の存在意義を伝えていきます。金融機関とは、「信頼」に基づいた協働関係が構築できるよう有機的な情報共有を図り、伴走支援の関係づくりを進めます。また、他団体とも関係性を強化し、外部経営環境の改善に努めます。これらの運動を通じて会の存在価値を高めます。
こうして、「人を生かす経営」と地域経済ビジョン【京都版】を基軸とした産官学金の総合連携を通じて、地域との繋がりを強化し、地域に必要とされる組織となるとともに、人を大切にする仲間を増やすことを目標に、組織力を強化します。
2025年を展望する目標設定
- 経営指針成文化率60%以上を維持しつつ、指針に基づく経営実践を推し進めます。
- 対企業組織率10%を目標として、第8次ビジョンでは7%を目指します。
- 各支部で対応する自治体、区役所と連携協定の締結や中小企業・地域振興基本条例の制定を目指します。