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例会・イベント情報(終了)

  • 05月
  • 24
  • 2019

南支部5月度例会「重量物輸送業界のリーディングカンパニーを目指して」~悩みも夢も重量級!?~

報告者/石下喜浩さん 石下運輸㈱ 代表取締役

報告者の石下さんの会社は、今年で創業94年目を迎える建設機械等の重量物輸送に特化された運送会社です。7年前にワンマン経営だった先代会長が急逝され、急遽石下さんが三代目経営者に。当時は業績も悪く、不安や日常トラブルが山積する中、藁にもすがる思いで「人を生かす経営」実践道場14期に入門されました。
卒業後、人を生かす経営の実践、経営革新や業界では画期的かつ革新的な様々な取り組みもされるなど徐々に業績も改善へ。また、支部長を2期経験され、南支部愛に溢れる石下さんから支部運営の在り方についての側面も熱く語って頂きます。

日 時 2019年度5月24日(金)午後6時受付/6時30分~9時
会 場 京都経済センター 6-B会議室
会場住所 京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地
電話番号 075-354-5007
会費 不要
申込締切 2019/05/23 (木) 17:00

石下喜浩さん・例会報告レポート
竹中芳晴

南支部の5月例会は,石下運輸の石下喜浩さんが報告者でした。石下運輸では,建設用機械などの重量物を専門に運んでおられます。
石下さんは一昨年度まで南支部の支部長をされておられました。支部の仲間がもっと仲良く交流したいという思いで,懇親会をとても大切にされていています。
報告では,先代の急死やリーマンショックなどの困難をなんとか乗り越えてこられてきたというお話しがありました。
先代の急死により身内に経営のことで相談する人がいなくなったため,それまであまり積極的ではなかった同友会にも積極的に参加されるようになったそうです。
そして,「人を生かす経営実践道場」に入門され,自社の強みをあらためて発見されます。
それまでは多くの種類のものを運んでおられたのですが,自社の強みは重量物輸送にあるということを再認識され,それに特化するという戦略を選択されることになりました。

得意だったプログラミングなどのコンピュータのスキルを生かして,FAXとLINEを連携させた運行管理システム,トラックごとの収支実績を分析するシステムをご自身で組んだりもされました。道場卒業以降は,連続して黒字を達成できているようです。すばらしいですね。

いまは,先代から事業を承継した際にあった債務超過を解消したい,債務超過が解消できたら先代の仏壇に会社の決算書をお供えしたいというお気持ちで,邁進されておられます。
最後は,創業時は牛車,高度経済成長期にトラック導入,現在は最新技術のトラックやトレーラーを導入し,経営環境の変化にともなって自車の重要な設備も変化させてきたそうですが,一方で,安心・安全にお客様のものに運び届けるということは,100年近くずっと変らずに来たというお話しで締められました。

グループ討論では,報告を受けて,長く近く事業をしていると経営環境は変化していく,その変化には経営者は敏感でないといけない,ただ会社としてその長い期間変化しないものにその会社の価値があるのではないかという意見が出たりしました。
グループ発表でも,100年続けるためには社長が最低でも2回か3回は交代しないと行けない,事業承継について経営者としてはもっと真剣に取組む必要があるという意見が出たグループがあったようです。

紙面ではなかなかお伝えしきれませんでしたが,常に笑いありの石下さんらしい報告で,それを受けてグループ討論も大変盛り上がりました。
そして,石下さんの願いどおり懇親会もたいへん盛り上がりました!